びーの独り言

どこいくの?どっか。

2014/05/21(水)「尖閣3」

 目覚ましを5時にセットしていたが、起きたのは4時半だった。0615朝食。二日酔いで水分が欲しくてうどんにした。朝食にしてはやはり重かった。
 バスを待っていたら駐在の後輩Hがいた。忙しいんだろうなあと思いつつ飲みに誘ったら、案の定忙しいとのこと。事実全然余裕がなさそうに見えた。バスに乗ると前回会えなかった同期Iがいた。長いこと会ってなかったが、相変わらずフレンドリーだった。後輩Hと同じ部署なのでおそらく忙しいと思われ。バスの中では小説を読んでいた。バスでもそんなに読みにくさはなかった。
 今日の昼食は所長と一緒に食堂で食べた。トレイを取るとトレイには何かがついていた。こっちの人はトレイの上に骨などを吐き出す。それを考えてしまうと、食欲がわかなくなる。駐在してるなら食べるしかないだろうが、他に食べ物があるなら無理しなくていいかなと。
 夜は現地部署の飲み会があった。公式飲み会は初めてだった。いつもとは方向の違うバスに乗り、工場から近い居住区域で降りた。工場の人は多くがここに住んでいる。中華料理屋には9人がけの円卓が4つあり、事前に席が決められていた。私のテーブルには日本人幹部が集められていて、両隣はSさんとMクンだったので安心していたら、いきなりSさんとMクンはテーブルを移されて、私は独りポツンと残された。しばらくして隣に日本語のわかる若い女の子が来たのでホッとした。飲み会がスタートすると、テーブルでひたすら偉い人の話を聞くパターン。興味ありげに聞いてるふりをするのは辛く。料理は大皿が次から次へとたくさん来た。前の皿が空かないうちに次の皿が重ねられていた。隣の女の子が「これおいしいです」と薦めてくれたものを食べていた。味は若干癖があるが、おいしかった。やがて「乾杯」が始まった。こちらの「乾杯」は日本と違い文字通り杯を乾かさないといけない。事前情報では日本人は大丈夫だと言われていたので心配はしてなかった。ただMクンや他の日本人の若手は一気しまくっていた。本来なら新参者の私も「乾杯」をして回るべきだったが、一気飲みには賛同できず。結局テーブルから離れることなく、誰とも親睦を深めることはなかった。飲むペースは超スローで極めて冷めていた。
 Mクンからは前回から二次会でカラオケに行くかもと言われていた。カラオケには興味があったのだが、この瞬間はまったくそんな気分になれなかった。Mクンは現地の人をカラオケに誘っていたが、みんな帰ってしまい、残ったのは日本人のNクンだけになってしまった。Nクンから誘われたので、初めてだったので一緒に飲むことにした。Mクンが前に行ったスナックに行きたいと言うので、話のネタになるだろうと了承した。
 スナックは日本人向けで日本となんら変わらない雰囲気だった。ドレスを来た女性たちは片言の日本語を話していた。個室を選ぶと、1人1人に女の子が隣に座った。言い出しっぺのMクンは仕事では見せないはしゃぎっぷりだったが、Nクンと私は冷静だった。あんまり女の子としゃべらないでいると、私が独身だという話になり、「代わって代わって」と他の女の子がやってきた。その女の子と軽く話してるうちに、徐々に腕とかを触られるようになった。何かをしゃべるより人肌のぬくもりを感じてる方がいいと思った。触られることで本能的に安心するのかもしれない。女の子とは顔の距離がやけに近かった。こっちではパーソナルスペースが短いと聞いたことがあるが、それにしても近かった。超至近距離で女の子の顔を眺めていたら、不思議な気持ちになった。なんでこの国でこんなことしてるのだろう?むしろ日本人じゃない方がいいのか?優しくしてくれるなら誰でもいいのでは?流れ流れて外国でこんなこと考えてるなんて。今の自分が想像できなかったように、これからのことがわからなくなった。わからないなら楽しむしかないか。やがてカラオケがスタートした。もはやカラオケは邪魔な存在だった。女の子はずっと私に寄りかかり私の肩の上に頭を乗せていた。ときおり女の子が私に耳打ちすると唇が耳に触れた。私だけでなく女の子の方からも寂しさを感じた。お互いに寂しさを持ち寄って慰めあってるみたいだった。カラオケ本にはこっちの曲と邦楽と洋楽が入り乱れていた。選ぶのがめんどくさくて、MクンとNクンが歌うのに任せた。お開きになったのは25時。1人2万円、所持金の2/3が吹き飛んだ。夢から醒めるには充分だった。明らかにMクンが頼みまくったことが原因だが、お世話になってるし、勉強料だと思って、自分を納得させるしかなかった。