びーの独り言

どこいくの?どっか。

下町ロケット

下町ロケット

下町ロケット

 電車の中で広告していた。普段そういうのは無視するのだが、下町工場がロケットに挑戦する話みたいなので技術系としては心をくすぐられた。また直木賞を受賞した作品ってどんなんだろっていうのもあった。今日の昼間に会社の前のジャスコで買った。普段、部屋では読まないけど、夕方に読んで、飲みを挟んで、一気に最後まで読んだ。
 ネタばれするから内容には触れないが、ただただ熱いの一言だ。技術者の魂を揺さぶる作品。夢を追いかけ続ける大切さなんて今更なのかもしれないけど、殺伐とした現代だからこそ逆に新鮮だ。途中で目頭がジーンと来た。
 よく練られた構成、すっきりした文体。最後まで一気に読ませる技術はたいしたものだ。純粋さという点で三島由紀夫の「潮騒」を思い出した。誰かに読ませたくてウズウズするくらい面白い本。こういう本があるなんて感動に底はないんだなあ。