- 作者: 宮脇俊三
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1994/03/23
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
宮脇俊三氏の第3弾。「旅」という雑誌に連載されたエッセイ集らしい。今回は鉄道とは少し離れている。企画はかなり思いつき。宮脇氏が挙げた目的に沿って、担当がスケジュールを組む。お金の心配をせずに旅ができるのがうらやましい。結構な割合でタクシーを駆使している。意外にも弾丸ツアーのようなスケジュール。熊野古道、五島列島の隠れキリシタン、淡路島の南、三次の鵜飼、恵那の松茸狩り、阿武隈の三春と霊山、日豊海岸・・・。マニア心をくすぐるようなB級スポット目白押し。宮脇氏は取材対象者に媚びたりしない。面白くない場所は面白くないって書く。旅の一部始終を紹介するのではなく、大胆にカットしたりする。その土地の史実を細かく伝えたりはせず、人が注目しないとこを取り上げる。視点がマニアックで思わずニヤリとしてしまう。読んでるとどこかに行きたくなるなあ。