びーの独り言

どこいくの?どっか。

2005/08/24(水)「検査結果」

 例の骨髄検査の結果を聞きに行った。マズローの段階欲求説に基づけば、最上級に重要な問題。生死に関わるとなると他の問題なんか2の次だ。なのに、検査以来たんたんとしてた。気にしてもどうしようもない。もしかするとショッキングすぎて感情が湧かないのかもしれない、自覚症状がないから実感できないのかもしれない、悪くたって治るって思っているのかもしれない。思い残すことがないように四国にも行ったし、あとはなるようになれ。
 先生と対峙。いきなり「大丈夫でした。」。軽く言われたけど重いよな。今までいろんな言葉聞いてきたけど、これ以上の言葉があるかい?また普通に暮らせるんだよ。なのに不思議と落ち着いていた。先生が封筒を開けて書類を出す。そこには23対の染色体の写真。「染色体にはXとYがありまして、慢性骨髄性白血病の場合、9番目と22番目のXとYが入れ替わります。」。そんなにはっきりとわかるのか?自分の染色体を見るなんてなんか妙な感覚。とりあえず宇宙人ではないようでホッとした。もう一つ書類が出てきた。「こちらは分子レベルで調べたものです。染色体を赤と緑に染色しました。異常があると黄色になります。」。これでも化学屋、おもわず「蛍光プローブですか?」と言おうかと思ったが、いらんこと言うのは我慢したw。
 夜、友人の医者Mに電話した。そもそも1年半前「骨髄球が出たんだけど」と相談したら「・・・(3秒)それは危ないって。少しでも出たら大騒ぎやで。普通すぐ再検査する。」「もし再検査で出たら?」「胸骨から骨髄を採って検査する。」。再検査では出なかったがこないだ出た。胸骨に針を打たれたのは既に報告済み。さて、「大丈夫やったで。」「そりゃ良かった。」「セーフなんて珍しいみたいやな。」「あんまり聞いたことないわ。」「アカンかったらどうなったん?」「まず薬飲んで、アカンかったら抗がん剤飲んで、アカンかったら入院やね。」。
 とにかく無実が証明された。文字通り命を懸けたネタも完全決着。笑い話で済んでよかった。これから忙しくなる。これで思い切って進んでいける。