びーの独り言

どこいくの?どっか。

2005/07/29(金)「寝場所」

 22にも書いてるが、月曜日に東京出張が入った。出張自体は日帰りの予定だが、前日入りするために自腹でホテルを予約。大井町アワーズイン阪急」。以前釧路のYさんが泊まってたとこで、なかなかきれいなところ。日曜日に会う約束をしたSも偶然に教えてくれた。5500円、これは安い!ネットで会員登録、そして予約。これから東京に来たときのベースキャンプになるかもしれない。
 昔、寝場所に金をかけない主義だった。ただ寝るだけなのにもったいない。若いうちは人の部屋に押しかけてたりしたが、今回はホテル以外の選択肢を思いつかなかった。直前まで予定が決まらないから「急に泊めて」なんて言えないし、年をとったから周りに泊めてくれる人もいなくなったし、人の家に押しかけるのは気を使わせるし、自分も落ち着かないし、それくらいなら使ってもいいなと思える経済力を身につけたし。
 そんでも、車中泊だけはあこがれる。見知らぬ土地へ行きやりたいことをする。その土地の名物を食べたり観光スポットに出かけたり。温泉で汗を流すのもいいし、銭湯に浸かってもいい。どこかの駐車場に停めて、夜の空を見上げれば、そこには満点の星。無数に輝く星たちに囲まれて、車の中で静かに朝を待つ。日の光に起こされ、新しい一日が始まる。縛られるものは何もなく、その瞬間だけは自由だ。
 寝場所が変わるだけで、日常が非日常に変化する。「枕が替わると眠れない」ともいう。なにげない日常の中に本質が隠されているとも思うが、たまには非日常を味わいに旅に出るのもいいのかもしれない。日常の外側に飛び出すことで日常を再発見できる。人は人生の旅人、行きたいとこへ行ってやりたいことができる。「旅にやんで夢は枯野をかけめぐる」。