びーの独り言

どこいくの?どっか。

2018/10/24(水)休「入院111」

 起きたらwifiが切れてた。談話室に行って繋ごうと試みたが、なかなか繋がらなかった。もうネットがないと何もできない身体になっていた。ネット依存症という言葉が思い浮かんだ。
 今さらながら実家に住む件について考えていた。昨日のmisterの言葉が引っ掛かったからだ。父親を助ける気など毛頭ないが、本当にボケてるなら、逼迫している状況があるかもしれない。自分の目で現在の状況を知るため、試しに何日か泊まるのが無難かもしれない。関わってるふりをして、基本関わらない作戦。
 隣のうるさい爺さんは結局最後までうるさいままで無理矢理退院して行った。健忘症のおばはんの外来に通うらしい。信じられない。そして部屋に静寂が訪れた。びっくりするほど静かになった。
 移植の先生に職場復帰のことを聞いてみた。「退院すれば、職場復帰可能だが、汚物は触れない。上司や産業医との面談可能」とのことだった。会社のYさんに連絡しておいた。
 最悪。カテーテルが1本閉塞した。点滴を交換した瞬間に血栓発生。女の先生も処置してくれたが、素人目にもガッツリ逝ってるのがわかった。残り1本で2か月も耐えれるだろうか?若い看護婦さんもショックを受けていたので「起きたことは仕方がないですよ。ダメだったらまたカテーテル入れればいいし」と励ますと、しばらくしてから看護婦さんから「残念なお知らせがあります。(若い)先生に聞いたらカテーテル抜くことになりました」。マジかよ・・・。
 父親が来る予定だった。スルースキルの真価が問われる2回目だったが、父親は頼んだ物だけ置いていて姿は見当たらなかった。電話したら家に帰っていた。結局派手に言い合いとなり、ボケ老人と言い合っても不毛なので「お前ボケてるから専門医に見てもらえ」と言い放ち叩き切った。
 怒り心頭で母親に電話すると、母親の意見では父親はボケてないと言う。家ではボケてるなんて一言も言ってないらしい。父親の態度は、買い物に行ってやってる、と考えれば説明がつく。買い物間違いは些細なことだし、新しい物が買えないのは私の説明が悪いからと思ってる。好きな時間に来て、何も言わずに帰るのも、待つのがイヤらしい。こういうのは普通病人のためにやるもんじゃないのか?なぜ自分のことしか考えてないんだ?ボケてる?性格が悪いだけじゃん。試験的に実家に帰るなんて思った自分が馬鹿だった。こんな奴さっさと野垂れ死にすればいい。母親には「今度家に帰ったら二度と帰らない」と宣言した。すべてがぐじゃぐじゃになった。
 若い先生が来てカテーテルを抜いた。引っ掛かりがないのでまったく痛くなかった。続いて左手首に針が刺されルートが作られた。手首は好きじゃないんだよな。腕時計はまた右手になった。
 父親に来てもらうのは次で最後にする。精神衛生上それしか考えられない。残りの買い出しはネット通販や面会の人に頼むつもり。
 もう限界だった。今こそ誰かの助けが必要だった。上野しかいなかった。話してるうちに徐々に落ち着いてきた。「100か0はないだろ」、その通りだと思った。状況は動くから決めつけるのはよくない。そしてすぐに起こらないから考え過ぎるのもよくない。もうこの問題のことはほっとこう。早期職場復帰を目指すため、今の間にやりたいことを片付けることにしよう。