びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/08/05(火)「独り言」

 昨年だっただろうか。管理職になるための研修があった。期待してなかった。それは滋賀から戻って以来、自分に自信が芽生えていたからだ。教えてもらうことはないよ。1日2日で変わることなんてできるもんか。講師は外部のコンサルだった。やたら饒舌に冗談を飛ばしまくった。かなり不謹慎なことを言い、笑ってごまかしてばかりいた。冗談というのは考えているからこそ口に出るわけであり、かなり馬鹿にした内容も含まれてた。その反面、きらりと光る言葉もあった。そういうのを聞くと、できるな、と思った。
 「優先順序をつけるためには比較をしなければいけない」、優をつけると劣も決まる。人は何かと比べたがる。苦しいとき、あの人も苦しいから、私も頑張ろう、と思う。悲惨なことがあったとき、もっと悲惨なことはあった、と慰める。皆が幸せそうなとき、自分独りが不遇な状況であれば、ものすごく不幸な気分になる。収入がいい人を見てはうらやましいと思う。比べることで幸せになったり不幸になったりする。勝手に上や下を作っている。
 「素振りをする」、常に先を見据えて準備しておく。いきなりマラソンを走れと言われても無理。早く見える人は陰で練習をしている。見えてる部分と水面下では違う。手品も事前にネタを仕込んである。物事が解決できる人は、普段から練習してる。本番で成功するか失敗するかは素振りにかかっている。
 ショッキングなネタに「部下が辞めると言ったとき、人件費が削減できるから喜ばなければいけない。辞めてくれというのが一番難しい。」、パワハラで潰しておいて、これやられたらたまらんな。会社を維持するためには少人数を切り捨てたりもしなきゃいけない。全体からみたら些細なことかもしれないけど、切られた本人は1か0だもん。たまったもんじゃない。けど、人の上に立つというのはそういうことだ。
 これだけは覚えておいて欲しいということを言われた。「会社はトーナメントではなくリーグ戦です。」、失敗した部下を慰めるような言葉である。会社側の詭弁に聞こえた。前向きな失敗は許されるべきだと思うが、ここではそれは無理だ。会社はトーナメント、失敗は悪、失敗しないためには挑戦しなければいい。私には出世は無理w。
 終わってからKプロに「面白くなかったやろ」と強く言われた。そんなにつまらないわけではなかったのだが、「そうですね」と答えた。Kプロなら初めからわかってたんだろうな。