びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/08/10(日)「旅行」

 大学友人Sと18きっぷの旅。独りではネタ切れぽかったのでちょうどよいかと。珍しく事前によく調べた。前日寝すぎてほとんど眠れなかった。
 始発の4時54分出発。上野には6時前に到着。駅弁屋で朝食。その後合流。快速ラビットで宇都宮へ。バスに乗り、目的地である大谷寺まで。以前、宇都宮に住んでたくせに初訪問。もし、行ったことあるなら、今回来たかどうか。提案されたときすっかり忘れていた。そういえば少し好意的な感想を聞いたことがあるような。さて、ここは大谷石で有名。どんな石か知らなかったが、火山灰が海水中に沈殿凝固したものらしい。見ればなるほど納得。よく一軒家の門柱などで見かける。表面はガサガサしており、ところどころ穴が開いてる。加工しやすく、火に強いらしい。大谷寺は岩壁に彫られた石仏で有名。弘法大師が彫ったと言われる千手観音。残念なことにずいぶん風化していた。隣の方にも石仏。薬師三尊や釈迦三尊像。こちらの方が綺麗だった。岩壁の下からは縄文時代の石器や人骨が発掘されたそうで、宝物館に展示されていた。小学校高学年のときに縄文時代の遺跡には関心があったので、そんなこと思いながら矢じりやら土器の破片を見入ってしまった。寺を出て近くの公園へ。公園自体が石切り場の跡地。そこに高さ26mの平和観音が彫られていた。平和という趣旨には賛成だけど、ここまで大きいとちょっと(汗)。次に、大谷資料館。地下の石切場を見学できる。寒い。気温11℃。階段をどんどん下りていくと、不思議な空間が広がっていた。とても広い。コンサートやイベントが開かれるくらいだとのこと。これは普段味わうことのできないインパクトある物件だ。
 宇都宮から小山に戻り、両毛線で桐生。メインイベントのわたらせ渓谷鉄道。元国鉄足尾線。足尾銅山で有名だ。噂で景色が綺麗だと聞いていた。車両はディーゼルの2両。えんじ色の趣のある車両。あまり観光客はいない。地元の人で賑わってた。渡良瀬川に沿って期待以上の絶壁。ここまでして切り開いたのは、足尾の銅を輸送するためだろう。窓に張り付いてずっと車窓を見ていた。通洞駅で下車。足尾銅山観光へ。トロッコ電車に乗せられ坑内に案内された。またここも寒い。あちこちから水が湧いていた。案内を見てると、少しせつなくなった。隆盛をほこった時期もあったのに、今では閉山になり、観光施設になっている。多くの人が頑張って、日本の産業を支えてた時期もあっただろうに。銅の精錬なんて見てると、うちの会社なんかより複雑で、こんな技術力があっても斜陽になってしまうのか。ここもまたレアなスポット。
 通洞駅から終点の間藤へ移動。これで乗り潰し完了。何もない。店もない。もう少し北に向った。この先に貨物線が伸びている。しかし、それも草むらの中。いわゆる廃線だ。横の車道を北上すると、踏み切り跡。その先はガーター橋。今はもう走る列車はない。駅に戻ると、鉄道マニアにお馴染みの作家宮脇俊三氏関連の展示があった。ここは宮脇氏が国鉄を完乗した地である。代表作「時刻表2万キロ」の一部がコピーされてた。少し読んだが、すごく面白そう。今度是非読んでみたい。足尾はまるで夕張だった。山間に無理矢理作ったような町。細長い町だった。廃屋が多く、一昔前の雰囲気が残っていた。石見銀山のように世界遺産を目指しているらしい。
 桐生で駅そばを食った。ずっと食べるヒマがなかった。外はすでに暗くなっていた。両毛線で高崎。上野に戻り、軽く飲んだ。帰ったら24時。ハードな旅だったが、とても充実してた。またどっか行こう。