びーの独り言

どこいくの?どっか。

2009/12/27(日)「旅行2」

 大学友人Sとの旅行。今日からバースデーきっぷ。高松−土佐山田・・・龍河洞・・・土佐山田−後免−奈半利−安芸−高知−はりまや橋・・・高知−中村。
 起床は5時半。高松駅は96年の夏以来。薄汚れた駅舎だったのだが、すっかり新しくガラス張りの立派な駅舎に変わっていた。特急はアルミのボディーで窓ガラスが大きく、ディーゼル特有の匂いと音を発していた。6時スタート。外は暗かったが、だんだんと明るくなってきた。最初の注目は秘境駅で有名な坪尻駅手前。宮脇氏が絶景だと書いていたが、通ったことはあるのに、そんな認識はなかった。だいぶ注目して探したが、よくわからなかった。そのかわりに峠を越えて阿波池田に下っていく方は絶景であった。また96年のことが思い出されてとても懐かしかった。次のポイントは大歩危小歩危。ここは国道32号で何度も通ったことがあったが、電車は初めてだった。線路がとんでもないとこを走っていることは織り込み済みだったが、やっぱり壮絶だった。切り立った崖のわずかなスペースを無理矢理進んでいく。ここはJRで一番険しいところに違いない。
 土佐山田で下車してタクシーで龍河洞に行った。洞窟は子供の頃の井倉洞以来。8時半、ガイドの人に連れられて出発。1時間くらいかけて決められたコースを歩いた。鍾乳洞には子供の頃に相当ワクワクしたものだが、大人になって感動が薄くなっていた。行くなら未知の洞窟をヘッドランプをつけてやってみたい。そばに珍鳥館というのがあって、尾長鳥を筆頭にいろいろな鶏がいた。コケコケと鳴いてる姿がとてもユーモラスでほほえましかった。初めて見た七面鳥は顔はグロテスクで羽は舞踏会のドレスのようだった。
 後免からは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線。元国鉄の計画線だったのを自治体が引き受けたもの。バースデーきっぷではタダで乗れる。しんたろう号というディーゼルカーに乗った。サイドにオープンデッキがついてる。初めて見る車両。巷のトロッコ列車よりもよほど開放率が高くて気持ちよかった。最近の路線らしく線路はずっと高架。沿線はひたすら砂浜と太平洋。南国ムード溢れる路線だった。因みにしんたろうは幕末の中岡慎太郎のこと。
 13時ごろ高知着。市電に乗ってはりまや橋。日本三大がっかりスポットでがっかりしたwww。土佐料理「司」で昼食。カツオのたたきが最高に旨かった。肉厚で藁のいい香り。思わず食べすぎそうなところをグッとこらえた。その後、高知では有名だという日曜市を歩いた。地元の人たちが地の産物を売っていて、活気があった。旅行じゃなければいっぱい買っていたのに。どん詰まりには高知城があった。
 高知から特急に乗った。特急は窪川駅から土佐くろしお鉄道の中村・宿毛線に乗り入れていた。中村まではかつて国鉄中村線であり、その先の宿毛までは計画線を自治体が引き受けたもの。若井駅で珍しいループ線があって、トンネルの中でループしてる感覚が面白かった。沿線は山と田んぼと家が散在。全体的に寂しげな景色。17時半ごろ中村駅に到着。
 「中村第一ホテル」に宿泊。旅程的に一番食べ物に期待していた。オススメの飲み屋を聞いて、味劇場「ちか」という店に行った。ここが大当たり。余市のウニに匹敵するくらい旨かった。かつおのたたきからはじまって、サバ、ブリ、マグロ他出てくるもの全てがおいしかった。四万十川の味覚も総なめ。天然うなぎは2500円、5切れだから一口500円。ぷりぷりして脂がさっぱりしてた。これだけは高い印象だったり。また、きりあい、にな、という小さな貝も食べた。B級な味わい。それから、マイブームの牡蠣は500円で5切れも入っていて、柔らかくて濃厚で素晴らしかった。おいしい食べ物は人を幸せにする。これを食べるだけのためにもう一度来たくなるような店だ。とてもいい思い出になった。