びーの独り言

どこいくの?どっか。

実践・老荘思想入門

 ここんとこ孔孟思想にはまってるので、老荘もカバーしようかと。あんまりよさそうな本がなくて、こないだの訳者と同じに。本文もさることながら解説の引用が面白い。3回読んだ。
 孔孟と老荘の違いは、孔孟が前向きに努力しましょう、であり、老荘はありのままでいいよ、みたいな。WIKIによれば、孔孟に疲れたときに老荘が顔を出す。両方は相容れない部分があるが、私はmixした考えを持っている。どちらかといえば、老荘の方が好き。
 印象に残ったフレーズをメモ。「先頭に立たず、ビリにもならない」「耳で聞くよりも心で聞け」「理想は水のような生き方である。水は万物に恩恵を与えながら相手に逆らわず、人の嫌がる低い所に身を置いている」「君子の交わりは水のようにさらさらっとしているが、小人の交わりは甘酒のようにべたべたしている」「あなたの読んでおられるのは、古人のカスみたいなものですね」「至人の心の働きは鏡のようなものである。過ぎ去ったことはいつまでも思い悩まないし、遠い先のことまで頭を痛めることもない。来るものはそのまま映し出すが、去ってしまえばなんの痕跡もとどめないのである」「人生の達人は自分の歩いた足跡をあとに残さない」「『道』を体得した人物は知識をひけらかさない。知識をひけらかす人間はまだ『道』を体得していないのである」
 なにもあくせくする必要はないさ。しんどいときの処方箋になるだろう。