びーの独り言

どこいくの?どっか。

2024/09/16(月)祝「湯西川」

 道の駅尾瀬檜枝岐。起床は4時半。まだ小雨が降っていた。トイレに行くと股関節が少し痛かった。またまた朝食がないので、昨日のブログを修正。髭剃り。行きたいところを探したが、近くには行きたいところがなかった。しかも、施設が開くには時間が早すぎた。
 555、とりあえず田島の方を目指して出発。昨日の山正商店を越えたところに気になる物件があった。
 625、前沢曲家集落。Googleマップで出てきた。これが何を表すのかわからなかったが、現場に来てみると、茅葺き屋根の建物が並んでいた。なんかすごいぞ。よく考えれば、近くに大内宿があるので、他にも似たような物が残ってても不思議ではなかった。集落の入口の駐車場に車を停めた。そこには看板があった。前沢曲家集落は平成23年重要伝統的建造物群保存地区に指定された。明治40年に大火があり、その後にまとめて再建したとのこと。母屋は長方形の直家とL字型の中門造(曲家)が特徴。
 坂道を上っていくと、道の両側に茅葺き屋根の建物が並んでいた。前に行った美山のような趣があった。道端でおばさんがしゃがみ込んで何かを洗っていた。見ると、側溝のところに水槽があり、網に入ったスイカが水に浸かっていた。郡上八幡を思い出した。帰りに入口のところに復元された水車小屋とバッタリ小屋なるものがあった。バッタリ小屋は「ししおどしのように水を貯め、いっぱいになったときの反動で杵をうごかし、粟やひえなどをつく器具」。ギーーーーーーーー、バタン、と音がした。
 655、出発。お腹が減っていた。7時に昨日の山正商店が開くが、パンしかなかったので先を急いだ。でも、この先に店があるかはわからなかったので、これは賭けだった。あの店に行っとけばよかったくらいあまり家のない状況となった。
 705、ヤマザキショップ会津舘岩店。奇跡的にもう一軒ヤマザキショップがあった。この辺りはヤマザキショップの支配地域か?レジは大学生くらいの髪を白く染めた女性だった。若いのにこんなに朝早くから偉いねえ。ここには焼ハンバーグ弁当があった。ハンバーグ!おいしいに違いない!車の中で焼ハンバーグ弁当を食べた。どんな弁当よりもうまいような気がした。
 720、出発。Googleマップで見つけた滝を目指した。
 740、龍神滝。小さな鳥居があり、龍神様を祀っていた。滝はとても小さかった。この辺りはアホほど滝があるからなあ。
 805、道の駅たじま。トイレ&作戦タイム。
 825、出発。湯西川に向かった。湯西川には宇都宮時代に同期Nと行ったことがあった。なぜ湯西川なのか覚えてないが、きっと地名にインパクトがあったからだろう。当時、るるぶを見て旅館か何か新しい宿の温泉に入った。湯槽は木製で家庭用みたいに小さく、壁の上の方に小さな窓があったような気がする。湯西川には大したことなかったという思い出しかなかった。
 国道121号線から脇道へ入った。すぐのところに道の駅湯西川があり、作戦タイム。湯西川への道はトンネルだらけで高規格だった。まったく記憶になかった。こんなんだったっけ?付け替えられたのではないかと思った。とんでもない山の中を道は貫いた。こんなとこに人が住んでるなんて信じられなかった。
 湯西川の入口には水の郷という施設ができていて温泉に入れるようになっていた。同期Nと入った温泉を探しにさらに奥へ行った。すると、たくさんのホテルや旅館がでてきた。まったく記憶になかった。20年以上経つと記憶なんていい加減なものである。奥まで行ったけど、前に入った温泉はわからなかった。
 940、平家の里。湯西川には平家の落人伝説があり、集落では鯉のぼりを上げないとか鶏を飼わないという風習があった。入場料510円。茅葺きの家屋が転々としていた。中には生活で使ってた道具などが展示されていた。ほとんど平家に関するものはなかった。というか湯西川オリジナルは鯉のぼりと鶏しかなかった。どうやら無理矢理村起こしで作った施設のようだった。他の博物館を見たことがないのか?この内容だったら潰した方がいい。
 1010、山城屋。湯西川に来たなら温泉に入るしかないだろう。なるべくならホテルで入りたかった。大きなホテル。日帰り入浴をやってそうだった。やってなかったorz。ホテルはこのパターンが多くてイヤになる。
 1020、平家落人民俗館。怪しげな私設博物館。付近の民家に伝わる平家由来の品々を展示していた。真偽不明な謎の品々だらけだったが、中には精巧な造りのものもあり、本物ではないかと思われるものもあった。ごった煮で先が読めない楽しさがあった。かなり上級者向け。平家マニアは必見。平家の里よりは余程面白かった。
 1035、湯西川水の郷。結局、観光客ホイホイの温泉へ。700円。ぬるぬるでとてもよかった。私はぬるぬるが好きなんだなあ。露天もGOOD!すっかり温まった。普段は昼間に入らないけど、昼間から入る温泉は気持ちいい。
 昼食は五十里湖の側にある「湖畔亭ほそい」を狙った。ここは宇都宮時代に一度偶然入ったことがあり、山菜そばがおいしかったことを覚えている。その後、はたぴーと麻雀をしてる時に「五十里湖のとこのそば屋、なかなかおいしいんだよ」と言われて、記憶が強化された。こないだ行こうとしたが、閉まっていたので、今回は電話で確認した。開いてたのでよかった。その前に湯西川の集落で見落としがあったので戻った。
 1125、平家集落。川から屋根の大きい家屋が2つずつ見渡せた。屋根は金属の板で葺かれていた。後から昔の写真を見ると、間のスペースにも茅葺きの家屋があったようだった。
 五十里湖の方へ向かった。湯西川ダムがあったが、スルーした。でも、スルーすべきじゃないよな?国道121号線に合流する手前で、真新しい人工芝のグラウンドがあった。こんな山奥に誰が使うんだろう?地名は西川と言った。湯西川は合成地名なのだろうか?
 道の駅を通り過ぎ国道121号線を少し南へ進むと五十里湖にかかる大きな白い鉄橋が見えてきた。国道から分岐して橋を渡った。20年前にはこちらが国道だった。速度の標識には「旧道」と書かれていた。橋に入るところには湖畔亭の手書き看板が地面に置いてあった。旧道にされてかわいそうだった。橋は狭くて車2台がギリギリすれ違う幅しかなかった。橋の銘板があり海尻橋となっていた。多分、20年前も思った記憶にあった。なぜ海の名前がつけられてるのだろう?橋を渡りきると、立て看板が出てきた。「湖畔亭までしか通行できません」。完全に湖畔亭に対しての嫌がらせにしか見えなかった。海尻橋は湖畔亭のためだけに維持されてるのか?
 1145、湖畔亭ほそい。外観はどこにでもありそうな小さな店。ただ行き止まりでも、駐車場はほぼ満車だった。店内は座卓のみで、一つだけ空いていた。メニューにはセットとか色々あったけど、山菜そば大盛を頼んだ。やってきたそばは一昨日食べた裁ちそばと見た目は変わらず、色が薄くて弾力があった。細くて長さは短くて、幅は不揃いだった。食べたら、びっくりするくらいおいしかった。食べたことのない系統の味だった。そば自体の味とは違うのだが、いや、これ自体がそばの味なのか?汁は甘めだが、とてもそばとマッチした。ズルズルとむさぼり食べた。期待を越えてくるなんてなんて素晴らしいんだ!
 1220、道の駅湯西川に戻った。思い出したのだが、ここには野岩鉄道湯西川温泉駅があった。そして、この駅は地下にあった。これは中に入らねば。駅に行こうとしたら、改札に人がいてびっくりした。無人じゃないのか!入場券140円を購入して、駅の中に入った。すぐにエレベーターと階段があった。まずは階段から。通路の断面は馬蹄形だった。地下に降りる階段は前に訪れた筒石駅のようだった。階段を降りると通路がありホームに出た。ホームの片側にはすぐにトンネルの出口があり、鉄橋になっていた。戻りはエレベーターを使った。湯西川温泉駅から湯西川温泉へはバスで30分となっていた。最寄りと言うには遠いと思った。
 道の駅には、トロッコ列車のような窓が吹き抜けになったへんちくりんなバスが停まっていた。これは水陸両用車のようだった。この道の駅からは近隣の2つのダムを見学するツアーが組まれていた。なんでも一般人が入ることのできないキャットウォークを歩けるらしい。普段はダム湖を水陸両用車でクルーズするらしいが、今は渇水でダムの見学のみだった。水の中を走れないのは残念だったけど、ダムの見学には興味があった。申し込むことにした。3000円はちょっと高いと思った。
 1255、ダックツアー。おばさんのガイドさんが付いた。参加者は他に年配のご夫婦のみだった。道の駅の人達は珍しいのかみんなこっちを見てた。車は国道121号線を南に走った。振動が結構伝わってきた。トンネルをいくつかぬけたが、その度に涼しかった。
 1つ目のダムは川治ダムだった。下車して、ヘルメットを被って、エレベーターで下に下りた。エレベーターが開くとひんやりしていた。通路を進んで、シャッターを開けると、キャットウォークだった。キャットウォークは下から高さ30mおきに3本あり、我々が来たのはそのうちの真ん中だった。川治ダムは高さ140m、長さは320m、アーチ式のコンクリートダムで、上方はオーバーハングしていた。キャットウォークの足元はグレーチングになっていて、60m下が見えた。真ん中寄りのところまで歩いたけど、下さえ見なければ大丈夫だった。スマホを落とさないように気をつけた。
 2つ目のダムは湯西川ダムだった。これはさっきスルーしたところだった。こちらもヘルメットを被ってエレベーターで下に下りた。さっきよりも涼しかった。扉を開けると堤体の下の方だった。90m下りたようだった。湯西川ダムは高さ119m、長さは320m、重力式コンクリートダムだった。2012年竣工。20年前にはなかった。ここからは堤体を見上げることとなった。角度は38度だが、まるて壁のようだった。スキーのジャンプ台と同じとのこと。スキーのジャンプって頭おかしいだろ?
 帰り道、西川の人工芝グラウンドは湯西川ダムのために家が沈む人達用に作られたことを知った。100軒くらいが移ったとのこと。また湯西川ダムにより道路は新しい道に付け替えられた。私の推測は当たっていた。
 1410、道の駅に到着した。滅多にない体験ができて楽しかった。次回はぜひ水の上を走ってみたいと思った。
 1420、湯西川ダム。1440、川治ダム。ゆっくり写真が撮れなかったので改めて寄ってみた。さっきの水陸両用車と係のおじさんがいたので、見つからないように車に隠れた。そのうちいつの間にかいなくなっていた。
 15時、出発。行きたいところもなかったので、渋滞にハマらないように早目に帰ることにした。日光道の大沢ICから乗ったが、東北道に入ってからひたすら渋滞。たまらず加須ICで下りた。加須うどんを狙った。
 17時半、セブンイレブン加須南篠崎2丁目店。トイレ。
 1745、手打ちうどん・そば「子亀」、冷汁うどんセット。冷汁ご何かわからなかったが、ゴマベースの汁だった。正直微妙だった。館林もそうだが、うどんに形以外の特徴なんてないのかもしれない。テレビで「東北道は加須インターを先頭に28kmの渋滞」と言っていた。うわっ、と思ったが、よく考えれば、加須が先頭だからその先は大丈夫かも?1825、出発。2010、帰宅。
 この三連休は終始ご機嫌であり、それもあってなんだかんだうまくまとまった。もうね、こういう旅行ができるのも今のうちかもしれない。