びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/05/02(火)年休「瀬棚」

 起床は7時。道の駅なないろ・ななえ。3時半にトイレに起きて、二度寝した。外はすっかり日が上っていた。身体がよく寝たって感じになっていた。さて、夜のフェリーまでどうしようか?どこに行くのが価値が高いか考えて、瀬棚に行くことにした。瀬棚には6年前に行ってるが、岩シューが食べてみたいし、調べたところ新たに国鉄瀬棚線の資料室があることがわかった。昨晩、朝食を買ったが、せっかく北海道にきたのだからセイコーマートにしたかった。7時半、出発。
 国道5号線を北上しながらセイコーマートを探した。CDからレミオロメン「スタンドバイミー」が流れると俄然やる気が出てきた。
 740、セイコーマート七飯大沼店。おにぎりを探したら、ほっとシェフではなかった。なんだと?ここはスルー。
 815、森駅。ワンチャンいかめしがあるかと思ったが、当然閉まってた。
 今日は五月晴れだった。景色は抜けるような青空、噴火湾の海面は深い青で、彼方には雪を冠した山々が見えた。その中に一つだけキレイな三角形の山があった。有珠山かな?アイヌが山を神様としたのがわかるような気がした。あまりにも素晴らしい景色だったので、目的地を瀬棚にしてよかったと思った。
 855、北海道立噴火湾パノラマパーク。名前の通り噴火湾が見渡せた。高さがもうちょっと欲しかったかな?なんか施設もあったけど、スルー。
 これから内陸に入るので、910、給油。ここは北海道だし、こまめに給油した方がいいだろう。
 915、セイコーマート八雲東雲店。ほっとシェフのベーコンおかかを発見。これがすっかり朝食の定番になっている。遅い朝食後、9時半、出発
 国縫から内陸に入った。ここからは瀬棚線の廃線跡と並行した。廃線跡を探索するつもりだった。
 955、短いガーター橋。1mにも満たないような橋だけど、6年前に初めて見た瀬棚線の遺構だけあって強烈に覚えていた。これをカメラに収めてなかったことをずっと気にしていた。6年ぶりにもやもやを解消することができた。
 すぐに茶屋川駅。バスの待合室とバス停になっていた。鬱蒼として暗くて不気味。人家も見当たらなくて、妖怪しか乗らないのではと思わせた。ここも写真に撮っていなかったので、思いを晴らした。
 1010、美利河駅。小さな集落。駅跡はなかった。ネットの写真を見てもよくわからなかった。
 ピリカ旧石器文化館。昨日の函館縄文文化交流センターでピリカには日本で最古にあたる旧石器時代の遺跡があることを知った。看板を見たので寄り道することに。
 中に入ると、お姉さんが出て来た。記帳があったので書き込もうとすると、昨日来た最後の人は柏の人だった。千葉から来る人いるんだな?私が記帳すると「遠いところありがとうございます」と言われた。お姉さんはフレンドリーに施設のことを説明してくれた。
 展示は石器のことを詳細に説明していた。旧石器時代だから土器はないのだろう。展示の中でも特に石器の作り方が目を引いた。確かに今までたくさん石器を見てきたけど、どうやって作るかは知らなかった。一度自分で作ってみるのも面白いのかもしれない。
 別棟があり文化財保活用庫と名付けられていた。おそらく農機具を格納するところだったのだろう。ピリカにはマンガンの鉱山があったのでそれ関連と、化石が出たことなどの説明があった。
 ここはピリカ遺跡に隣接しており、石器の発掘された様子をそのまま建物に収納していた。一ヶ所からたくさんの石器が出土したことがよくわかった。それにしてもこんな辺鄙な山奥でよく見つけたなあ。1045、出発。
 ピリカダム。6年前には気になってたが、スルーしていた。事務所の敷地内からダム湖を見た後で、堤体を写真に収めるため、車を路駐していると、対向から来た一台の車も停まるところだった。ダムの写真を撮ったら、車のおじさんに声をかけられた。「千葉ナンバーだから珍しくて。私は稲毛なんです」と言われた。マジか。めっさ近いやんけ。そっからちょっとだけ話した。その人はあまり北海道は詳しくないような感じだった。稲毛の「いさ美寿し」の話をしたら通じた。まさか北海道でそういう話をするとは。そこに千葉ナンバーの車が通過していった。おじさんは「千葉ナンバーだ」と叫んでいた。そんなに珍しいかな?さっき記帳で見た柏の人といい、千葉率は高いのかも?「千葉で会うかもしれませんね」と言われた。さすがに覚えている自信はなかった。1105、出発。
 1110、花石駅。小さな集落。ここも6年(ry。駅跡はわか(ry。
 11時半、今金駅。ここは今金町の中心。そばに大きな風車をかたどった観光案内所があった。駅跡が再現されていたが、再現の駅名標は萌えないんだよなあ。一回壊したらおしまいよ。今金で特産の男爵いもでも食べようかと思ったが、軽く調べた感じでは食べられそうなとこはなかったのでスルー。
 今金から先はじゃがいも畑で、遠くには雪を被った山も見えるし、北海道を凝縮したような景色だった。それは6年前にも感じたことを思い出した。
 1150、北檜山駅。旧北檜山町の中心駅。駅舎はバスターミナルになっていた。6年前は外からだけ見たが、今回は中に入って、写真を撮った。切符売場、待合室の椅子、トイレ、どれもが現役時代そのままの雰囲気だった。
 1205、瀬棚駅。瀬棚線の終点。駅名標を形どったモニュメントがあった。
 すぐに岩シューを探しに行った。6年前は無慈悲にも閉まっていた。6年前に果たせなかった思いはいろいろあったが、全てを束にしても岩シューには敵わなかった。今回はどうだろうか?店は開いてるだろうか?売り切れてはないだろうか?甲田菓子店の前に車が路駐してるのを見た時、イケると思った。私も店の前に路駐した。車を降りて店を見ると、確かに開いてた。中から紙袋を持ったおじさんが出てきた。いける!
 中に入ると、和菓子屋のような雰囲気だった。まず目に飛び込んできたのは右手にある美味しそうなホールケーキだった。正面にはせんべいとか。岩シューはどこだ?左手を見ると、シュークリームが並んでいた。これか!三種類あった。白岩シュー、醤油岩シュー、サクサクカスター。2つの岩シューは色は普通のシュークリームより色の濃い茶色で、形が岩みたいにゴツゴツしていて、少し堅そうだった。サクサクカスターはふかふかのパイみたいだった。貼り紙によると、どうやら岩シューにはいろんな味があって、日替わりで味が変わるようだった。店の人はイメージと違って明るくて若い女性だった。お姉さんに全種類を一個ずつ頼んだ。
 そこで疑問が浮かんだ。岩シューの賞味期限はわずか1時間であるが、この店頭に並んでるのは大丈夫なのだろうか?するとお姉さんは、岩シューを掴むと、レジの奥のソフトクリームのクリーム絞り出す機械で岩シューにクリームを入れ始めた。そうか!そういうことか!このパフォーマンスは新しいかも?私も紙袋に入った岩シューを持って店を出た。お客さんは途切れなく来ていた。ここは人気店なんだな。
 急いで車を走らせて、立象山展望台に行った。ここは6年前に景色が素晴らしかったところだった。車の中で岩シューを記念撮影してから、白岩シューから食べた。長年の悲願が達成される時が来た。
 ゴツゴツした皮は厚目だった。中には白いクリームが入っていた。あっさりしてた。あれっ?普通?想像と違う?
 醤油岩シューを食べた。シュークリームなのに醤油って何?うまくて驚いた。確かに醤油だった。絶妙のコンビネーション。醤油のだしが甘さを引き出してた。この組み合わせは新しかった。これは他の甘いお菓子にも通用しそうだ。
 サンサクカスターは普通においしかったけど、パイ生地がとても脆くてポロポロと落ちまくった。
 岩シューはどれも個性的だった。瀬棚にしかない希少さ、岩シューというインパクトのあるネーミングと賞味期限1時間という絶妙なキャラ付け、リピーターを呼び込むための豊富な種類、旅人みんなに行き渡っている知名度。これは人気出るわ。
 展望台からの景色は、6年前には本当に感動した。ここまでの景色はなかなかないなと。今回は風力発電機がたくさんできていた。なんてこったい。風力発電機は黎明期には北海道らしくていいと思ったけど、今やどこにでもあって悪目立ちして景観を損ねるものに思えていた。瀬棚は観光よりも風力発電の方がメリットがあると判断したのだろう。観光という収益が安定しないものより、確実に収益が得られる風力発電を選んだということだろう。その地元の判断によそ者がケチをつけることはできない。1250、出発。
 北檜山から国道を離れて、海沿いの道道を選択した。ここは6年前に走ったことがあった。すっかり忘れてたけど、本当に美しい海岸線だった。青い海に落ち込む岬、海から突き出た奇岩の数々。この道路は税金の無駄遣いではないかと思えるほど、険しいところを通しながら利用者はほとんどいなかった。新幹線の長崎ルートやリニアが静岡で揉めてるけど、全国でやってる道路工事に比べたら大したことないように思えた。
 1345、太田山神社。本殿までとんでもなく険しい神社。6年前には上るのを諦めたが、こうふうは最後まで完走したし、はこくろさんも途中まで行ったと言ってたような?鳥居の後ろは垂直な階段。その先は角度はもっと急になっていた。手すりだけでなく、ロープが垂れ下がっていた。クレイジー以外の何物でもなかった。素人が思い付きで上ったらひどい目に遭うやつ。私は少しくらいリベンジしたかったけど、今回もあっけなくリタイヤ。怖いもの見たさにも限度がある。
 15時、給油。江差の神ガソリンスタンド。
 1520、開陽丸。ここには2010年に訪れていた。開陽丸は幕末に幕府がオランダから買った船で、榎本武揚が乗っていた。戊辰戦争の時に江差沖で座礁した。それを復元した。今回は中には入らなかったが、海中から引き上げた物が展示されている。
 1540、江差駅。廃止された江差線の終点。ここからは江差線廃線跡巡りをすることにした。これも6年前のルートだった。江差駅は何回目だろう?現役の時は2回乗っていた。廃止されてから2回目のような気がする?6年前には駅は跡形もなくなっていたが、今回は路盤には公営住宅が建っていた。その左手の方には、駅名標とモニュメントができていた。
 江差からの路盤は特に変わりはなさそうに見えた。ガーター橋もそのままだった。
 16時、中須田駅。上ノ国駅を入力したのになぜか中須田駅へ。駅跡には何にもなかった。上ノ国駅はそのままスルー。
 16時半、湯ノ岱駅。6年前には駅舎はあったが、取り壊されて消防署になっていた。消防車が停まっていた。
 1635、神明駅。6年前はスルー。道道から逸れたところにあった。駅舎は何にもなかった。
 この先は峠越えの無人地帯だった。道道は激しくくねくねした。ここで瀬棚で瀬棚線の資料室に行くのを忘れたことに気づいた。岩シューで興奮し過ぎた。また思いを残すことになった。
 17時、吉堀駅。思いがけず貨車型の駅舎とホームが残っていた。6年前は記録になかったので見落としたか?
 渡島鶴岡駅は見逃した。6年前はいろいろあったはず。戻る元気がなかった。
 木古内からはフェリーに間に合わすため、江差道の無料区間。山の中で景色はさっぱりだった。北斗追分IC下車。函館クロスロードを通過。
 1750、ラッキーピエロ港北大前店。6年前と違って広くなっていた。チャイニーズチキンオムライスを注文。量は多いけど、大味かな?はこくろさんには会わずに帰るつもりだったが、ツイッターで道の駅なないろ・ななえにいたことを知って、やっぱり会いに行くことにした。
 18時半過ぎ、函館クロスロード。会いたかったけど、宿が取れなかった。6年ぶりの再会。マスクのせいで誰かわからないようだった。そりゃそうか。話してると、昨日の宿は空いてたそう。ウソ!予約サイトはダメらしい。HPを見なければいけなかった。今回に限って、電話せず、HPも見なかった。自分の不徳を恥じた。へたくそ過ぎだろ?今回、桜は咲いてなかった、あんまり新しいところに行けなかった、瀬棚で資料館を見落とした、やらかしまくっていた。これはまた来いよということだろう。
 19時、青函フェリー函館フェリーターミナル。一度経験したらあとは慣れたもんだった。
 20時過ぎに乗船。20時半に出港。寝転がってひたすらブログを打った。2時間くらい寝た。0時半、下船。
 110、道の駅なみおか。今晩はやたら寒い。アカン。こんな時間まで社会のゴミがおる。何話しとんねん。道の駅あるあるだなあ。