びーの独り言

どこいくの?どっか。

2022/12/03(土)「ピカソ」

 起床は5時半。もっと寝たかったが、寝れなかった。久しぶりに車でどこかに出かけたかったけど、特別行きたいところもなかった。それよりも最近東京には気になる展覧会がたくさんあった。そっちの方が価値が高いように思えた。
 国立西洋美術館ピカソが気になっていた。ピカソと言えば、画家の中でも一番有名。予約制だったが、当日の枠が空いていた。チケットは2000円。最近は高騰してるらしい。時間を指定しなければいけないのが鬱陶しかった。10時半から11時の枠を予約。先週の国宝展のようにメールが送られてきた。今後、博物館巡りでは予約が当たり前になるのかも?
 7時半に出発。東京駅で
しうまい弁当とますのすしは先週と同じ。こちらがメインと言っても過言ではなかった?915頃に上野公園。天気は曇っていて雨が降ってもおかしくなかった。駅前の植え込みの周りに作られたベンチで急いでしうまい弁当を食べた。先週よりも明らかに寒かった。
 外に居るのは寒かったので、940、国立西洋美術館。西洋美術館は初めて。10時半のチケットでも入れるか聞いたら若い女性係員に一蹴されたorz。その代わり常設展は入れると言われた。常設展あるのか?
 常設展は中世ヨーロッパの宗教画から始まった。古いのか知ってる画家はいなかった。どれも写実的で表現方法についてどうこうではなく、モチーフに意味があった。時間が経ってる割には色が鮮やかだったのに驚いた。ただキリスト教世界観はどうも若手なんだよなあ。時間がきたので一時中断。
 10時半、特別展「ピカソとその時代~ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」。このような有名画家の特別展を見るのは初めてだった。音声ガイドを頼んだ。600円だった。ベルクグリューン美術館は画商のベルクグリューンが集めたコレクションを展示している。ベルクグリューンはピカソがデビューした時からピカソと交流があり、ピカソの全時代の作品を所有していた。またピカソのみならずクレーとマティスも多数所蔵していた。今回は美術館を工事することになり、その間に絵を貸し出すことが可能となった。
 ピカソの詳細は山田五郎Youtube「オトナの教養講座」で見ていた。その内容は、とにかく次々と女性とくっついて、その度に画風が変わっていった。まるで芸はこやしと言わんばかりの破天荒な芸人のようだった。最後にはピカソを一番有名にしたキュビズムにたどり着いた。
 絵の最初の方で、キュビズムに影響を与えたセザンヌが出てきた。ピカソ、クレー、マティスに大きな影響を与えたことが説明されていた。しかし、山田五郎の解説によると、セザンヌは下手くそと思えば説明がつくらしい。セザンヌはどうしても絵に立体感を出すことができなかったので、開き直って三次元を二次元に落とし込んだと主張したとのこと。ここに飾られてたセザンヌも立体感に乏しくのっぺりしてた。
 ピカソの方は、青の時代から最後のキュビズムまでが時系列に並べられていた。やはりその中でもキュビズムの存在感は圧倒的だった。色々な視点から見た物を一枚の絵に描くというのは、正直気持ち悪くもあり、とてつもないインパクトと、創造力を掻き立てるものだった。絵を見ながら、これはなんだろうと考えると、ああこの視点から見たんだなと気づいたりする。抽象化してても、まったくわからないわけでもなく、見るものに多大な想像力と構築力を要求していた。
 クレーやマティスも置いてあったが、ピカソだけ存在感が違うように思えた。それはピカソが訳がわからないなりにも、どこかで多角的にいろんなものを訴えてきているからかもしれない。全体的に、原色が明るくて、ポップで、漫画っぽかったり、子供の落書きにも通じるようでいて、どこか憎めないものがあった。それがピカソを有名にしているものであるのだろう。
 1220に2周目。1周目よりも明らかに空いてた。今後はこの時間を狙った方がいいのかもしれない。1250に撤収した。この美術館は床が硬くて足の裏からふくらはぎにかけて痛くて痛くて仕方なかった。また寝不足も手伝って頭も全然回らなかった。まだ常設展の大半が残っていたが、もうお腹いっぱいだったので帰ることにした。
 東京駅で降りて「玉丁本店」。6年ぶりくらい。ここの味噌煮込みうどんが食べたかった。帰宅してからは思いっきり寝た。
 絵画については相変わらずあまり惹かれなかった。そもそも仏画にもあまり惹かれない。制限が多いほど面白いなんて言うが、それでも狭いキャンバスの上では制限が多すぎるような気がする。写実的なのは写真でいいし、抽象化すると迷子になる。私にとってはピカソくらいが楽しめる限界だと思う。
 国宝展の時と同じだが、現物だけでは情報が少な過ぎ。バックストーリーがないと楽しめない。今回のクレーやマティスはバックストーリーがわからなかった。これをきっかけとしてクレーやマティスについて理解を深めていけばいいのかな???