うちの会社にはアホなシステムがある。見積りを購買部門が値下げ交渉する。これは10年くらい前の社長が作ったシステムであり、当初は業者いじめだと思った。
昨年、社長はとっくに変わっていたが、この悪習だけは残っていることを知った。このシステムの実態は、購買部門が交渉するのではなく、自分で交渉しなければいけず、その妥結額を購買部に伝えるものだった。もっと言えば、高い額で見積りを出してもらい、通常の額に戻すという、完全に出来レースだった。
今回の稟議書は、Nさんが見積りを取ったものであり、交渉前に承認が降りるという珍しいパターンだった。信じられないことに部長もMさんもNさんも値下げの実態を知らなかった。Nさんは別に「やらなくていい」と言ったが、部長は「せなあかん」と言った。部長は転職してきた人だから実態を知らなかった。
私は値引き交渉をしなければいけなかったが、まだ値引きの余地があるのかわからずとても気が重かった。過去の値引率を見ると最低1割は越えていた。ガチだったらエグいと思った。
まったくコンタクトしたことのない代理店に電話した。すると、別件でうちとの取引を経験済みで、うちのシステムを理解していた。助かった。なんで内輪よりも代理店の方がシステムを理解してるのか？
形骸化したバカなシステム。誰も得しない。時間と労力の無駄。こんなんで効率化を叫んでもギャグとしか思えないわ。
