びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/11/20(土)「白川郷」

 4連休。滋賀に来てから高山に行きたかった。これまで高山には電車では行きにくく、それでいて有名な観光地なので飛び込みの宿が取れない恐れがあった。車を手に入れた今、高山に行かない手はなかった。いつ行くの?今(ry。
 9時出発。天気は曇ってはいたが、及第点だった。昨日の疲れは少しあったけど、ほとんど問題なかった。9時半前に竜王インターから名神。1035、東海北陸道の川島ハイウェイオアシス。
 高速でいきなり高山に行っては面白くない。旅行は目的地に近づくまでのドキドキ感がいいのだ。12時、白鳥インターチェンジで下車。二週間前には白鳥から国道156号線を南下したが、今日は北上した。これからの山旅に備えてJASSで給油。163円/L。安い。
 1217、長良川鉄道北濃駅通過。ここだけピンポイントで景色に見覚えがあるのが奇妙。北濃駅の先がどうなっているのかが興味があった。
 山道に突入。12時半、道の駅大日岳。小さな売店だけ。道の駅って政治的なものがあるらしいが、なんでこんな何にもない山の中に作ったのか?寂しい道の駅だった。
 ひるがの高原を通過。ひるがの高原はよく看板でその名前を見て、どんなとこか気になっていた。山道が突然少し開けて、スキー場があった。なるほどね。
 国道は高山方面と白川郷方面に分かれたので、白川郷方面に進路をとった。御母衣湖が見えてきた。御母衣湖はダム湖である。とても大きな湖だった。道は険しく離合困難なトンネルがあった。
 13時、荘川桜。荘川桜は御母衣ダムに沈む集落のお寺に植えられていたもので、ダムの湖畔に移された。プロジェクトXで知ってからずっと気になっていた。とても大きな桜だった。同じ桜が2本あり驚いた。広い駐車場には他には1台しか停まってなかった。桜が咲いてなければ、静かな場所だった。
 そのまま車を走らせていると、ダムを見ていないことに気づいた。ミスった!ここまで来て日本で5本の指に入るダムを見ないのか?これはずっと後悔しそう。しかし、もう大分先に進んでしまった。今さらまた離合困難な道を戻るのか?泣く泣く先を進んだ。
 すると、ダムの堤体が現れた。ダムは北側にあったのか!1320、御母衣ダムサイドパーク。御母衣ダムはロックフィル式だった。
 先を進むとすぐにスノーシェッドがあった。途中でスノーシェッドが一瞬途切れてダムの堤体の上に行けるようになっていた。堤体の上はバリケードで封鎖され進入禁止となっていた。それでも手前に停めて降りてみた。堤体下流側を見たら、サイドの放水路(?)があり、とても高かった。
 先に進むと、国道186号線はヘアピンカーブで急速に高度を下げた。真正面にはダムの堤体が現れた。九頭竜ダムよりは高さも幅も狭いような気がした。もしかすると、貯水量が大きいのかもしれない。
 この先は庄川に沿って、両側にはとても高い山が続いていた。日本屈指の巨大ダムがあるんだから険しいわな。するともう一つダム湖が現れた。庄川沿いの集落はほぼ壊滅してるのかな?
 1345、帰雲(かえりくも)城跡。この城は山の上にあったが、天正地震で山体崩壊を起こし、麓の村ごと壊滅したと言われている。未だに場所は特定されていないが、地元の人たちが帰雲城を記念して石碑を立てた。今までネットで見るたびに発掘して欲しいと思っていたが、現地に来てみたらこんな山奥では無理だと思った。
 14時、白川郷。国道のトンネルを出るとちらっと白川郷が見下ろせた。駐車場の看板方向には死ぬほど車が並んでいた。さすが有名観光地だ。交通整理のおじいさんにトンネル手前の駐車場の方に案内された。Uターンしてトンネルを出て左折すると、集落の方に降りて行く道になった。合掌造りの建物が点々と立っていた。これだけで感動した。同時に出オチ感があった。みだしま駐車場は500円。すぐに停められた。
 メインストリートの両側には合掌造りの建物が点在していた。合掌造りの建物の大半は宿になっていた。建物は素朴で古いというわけでもなく、ピカピカで現代的な感じがした。現実感がなく、まるでテーマパークのような気がした。完全に観光に特化してて風情はなかった。
 14時半、食事喫茶「今昔」。朴葉味噌は好きじゃないけど、飛騨牛の朴葉味噌定食にしようとしたら売り切れてた。代わりににしんそば。そばも有名らしかった。まったく特徴のないそばでがっかりした。観光客相手なんてこんなもんか。
 小窓でみたらし団子を売ってる店があった。間食はダメだと思いつつ五平餅を買った。朴葉味噌だった。うへっ!
 和田家。合掌造りの内部を公開していた。一階部分には囲炉裏があった。他には畳敷きの和室になっていて、そこだけ見ると、普通の家に見えた。二階は屋根裏部屋みたいになっていた。屋根を組んでる丸太が見えた。寒くないのかな?
 駐車場に戻り、車に乗った。展望台に向うと、山の裏にも合掌造りの建物があった。観光客の喧騒から離れて本来の姿に思えた。やはり観光客は邪魔だ(私も観光です)。15時半、荻町城跡展望台。ここからは白川郷が見渡せた。白川郷を俯瞰した画像は大体ここのものである。メインストリートの周りには合掌造りの建物が点在し、合掌造りの建物は切妻を同じ向きに向けていた。まるでミニチュアのようだった。夕日を浴びてきれいだった。
 来た道をかなり戻り、御母衣湖を通過し、先ほどの分岐を今度は高山方面に向かった。山の中だけど、険しくもなく、あまり楽しくない道だった。疲れたのか眠かった。
 1650、道の駅ななもり清見。店は閉まっていて、誰もいなかった。宿の場所を確認した。
 高山に入ってまず目についたのはガソリンが180円/L!小浜の170円/Lでも高いと思ったのにどうなってるんだ?
 宿の場所がよくわからなくて結局迷ってたら、突然目の前に現れた。17時半、桜ゲストハウス。ここには3連泊する予定だった。車を宿の前に路駐した。宿に入ると感じのいいおじさんが出てきた。チェックインして、駐車場を教えてもらった。夕飯を食べられる店を聞くと、近くに居酒屋があるとのこと。居酒屋はちょっとと思ったので、再び車で出かけることにした。
 高山ラーメンを教えてもらったので狙ったが、高山市内は車で通るには狭く、駐車場のある店などなかった。夜だしどこを通ってるかもわからなかった。心折れて宿に戻った。ただ高いガソリンを撒き散らしただけだった。
 18時、宿に戻り、部屋に荷物置いた。部屋は予想以上にきれいなツインだった。元々一人なのにツインで三連泊という条件だった。これで1万円かからないのは安かった。ゲストハウスだから他の人との交流があるかなと思ったけど、そういう雰囲気ではなかった。
 歩いておじさんに教えてもらった居酒屋の「わら路」。おばさんがやっていた。カウンターに地元の人たちが座っていた。おばさんに「前に来たことあるよね」と言われた。定番の挨拶?いい雰囲気の店だった。テレビで日本シリーズの第一戦ヤクルトオリックスをやっていた。地味な組み合わせだなあ。意外と旅先の野球中継は思い出に残ったりする。中華そば定食を頼むと、ラーメンとご飯と漬物が出てきた。炭水化物祭りだった。このラーメンが高山ラーメンかはわからないが、醤油の細麺で普通に美味しかった。白菜ときゅうりの浅漬けがやたら量が多かったが、うまくて驚いた。自家製だろうか?家庭的でとても落ち着く店だった。
 19時に宿に戻った。ひたすらブログを打った。石油ファンヒーターを入れた。隣の部屋の夫婦の声が丸聞こえだった。壁は薄いようだった。トイレは共同。風呂はなくてシャワーだった。ミーティング室には薪ストーブが燃えていた。珍しい。大画面の液晶テレビ日本シリーズをやっていた。オリックスが9回裏に3点入れてサヨナラ勝ちした。
 今日は、ようやく念願の白川郷を観光したけど、観光客が凄くてげんなりだった。また合掌造りの形が奇をてらったものに思えて、現実味が薄かった。もしかすると、あまりにもテレビで見たりしたので、目新しくなかったのかもしれない。