びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/11/03(水)祝「石山寺」

 11時前に出発。何ヵ所か候補がある中でなんとなく滋賀県立美術館に行くことにした。
 国道1号線から京滋バイパスへ(これも国道1号線だが)。京滋バイパスを使ったのは初めてだった。国道1号線が混んでるのとは対照的にまるで高速道路だった。途中の交差点で左折して、突き当たりの龍谷大学を右折したのがいけなかった。結局、瀬田川まで行ってしまったので、目的地を石山寺に変更した。
 13時前、石山寺の駐車場は料金先払いで600円だった。パンフレットをもらうと、門前町のお店が紹介されていた。いつもの電車旅だと門前町を歩いて徐々に雰囲気が盛り上がるのだが、ここの駐車場からでは門前町は通らず寂しかった。電車で来るべきだったかもしれない。
 石山寺を選んだのは国宝があるからだった。でも、それ以外の情報はなかった。石山寺は観光客で賑わっていた。私が思っているよりもずっと有名な寺なのかな?門を潜ると、参道には紅葉とかが植えられていて、もう少しで紅葉しそうな感じだった。紅葉したらきっときれいだろうな。
 石段を上ると、さらに上の方に国宝の多宝塔が見えた。下は立方体で上は円柱という変わった形をしていた。横の方には小さなお堂が何棟かあって、奥に国宝の本堂があった。滋賀で一番古い建物だそうだ。本堂の中は活気があった。提灯がたくさんぶら下がっているのは初めてみた。ご本尊の前に行こうとすると、お経が聞こえてきた。いろんな寺に行ったが、お経が聞こえてきたのは初めてだった。どこからだろうと思ったら、参拝者が3人お経を唱えていた。1人は和袈裟、2人は「同行二人」と書かれた百衣を着ていた。お遍路さんなのだろう。石山寺天台宗ではなく東寺真言宗だった。
 石山寺は広かった。山のあちこちにお堂があった。どれも風格があった。今まで行った寺ってほぼ本堂しか残ってないけど、昔の寺は山全体に広がっていたのかもしれない。
 帰りに記念にぜんざいを食べた。席からは瀬田川を見渡せた。堤防がなく、水面は静かであり、とても落ち着く景色だった。
 時間があったので、そのまま本命の滋賀県立美術館に行った。美術館は山の中の大きな公園の中にあった。駐車場が満車で驚いた。2箇所目の駐車場で並んでようやく駐車することができた。公園はたくさんの家族連れで賑わっていた。いちょうが黄色になり、楓が朱色に染まっていた。これ以上ないくらい秋っぽかった。
 15時、滋賀県立美術館。こないだの佐川美術館で少し絵画の見方がわかったような気がしていたが、そんな密かな期待は完璧に打ち壊された。わかんねえ。いや、わかろうとしてはダメなのかもしれない。何か計算されてるのかもしれないが、どこがポイントなのかさっぱりわからなかった。これだったら子供の落書きと変わらないし、蛭子能収も芸術家に分類されると思った。
 誰だか忘れたが、日本人の若手で、アンディ・ウォーホルの有名な電気椅子マリリン・モンローを、独自の解釈でナイヤガラの滝で結ぶというのを映像で流していた。ナイヤガラの滝をバックに2人の人物の会話が字幕で流れていた。「ACはエジソンで、DCはテスラで」「ac/dc日本武道館の公演よかったなあ」???これが芸術?もっと見ていたらどうやら、マリリン・モンロー→死→電気椅子→ナイヤガラの水で発電、ということらしい。だから何なんだろう?面白いとは思う。この面白いと思ったのがいいのか?漫才の新ネタじゃないんだから。
 心の中の未開発の部分を刺激しようとしてるのかよくわからんが、「ワケわからんなあ、よくもまあよくわからないものを作ったね」と想起するしかできないなら、やっぱりただのゴミだ。ネームバリューと権威だけの問題なら、公金を使わず業界の中だけで評価しあっといて下さい。