びーの独り言

どこいくの?どっか。

2021/10/16(土)「国宝」

 結局、泊まりがけと思いながら、どこも予約しなかったorz。当然、行きたいところがなかった。自分の心に問いかけると、無性に先週食べた塩元帥に行きたかった。調べると、竜王にもあった。11時半スタート。
 湖南市菩提寺地区を竜王インターに抜けることにした。このルートは国道8号線へのショートカットになるので、以前から気になっていた。行ってみると、完全に山越えだった。ぐねぐねしていて、あんまり気持ちよさはなかった。国道477号線に入り、竜王インターには三井アウトレットモールがあり、道が混んでいた。
 1215に塩元帥に到着。昼時とは言えまさかの行列。皆もおいしいと思ってるんだな。こないだほどの感動はなかったが、やはりおいしかった。惜しむべくは通うには少し遠い。
 国道8号線に出て、御上神社に行った。御上神社は三上山を御神体としており、本堂は国宝であった。三上山は標高432m、富士山に似た円錐形をしており別名近江富士と呼ばれていた。きれいな山の形は近江平野の中でも、目立つ存在だった。霊峰富士と言われるのと同様に、日本人は自然の中に聳え立つ、美しいフォルムを持った山に超自然的な天との繋がりを感じたのだろう。帰ってからピンと来て調べてみたら、やはりピラミッド説があるらしいw。
 御上神社にはいかにも古そうな楼門があった。あまりに見事だったので、しばらく国宝と勘違いして写真を撮っていたくらいだった(重要文化財)。楼門を潜ると、拝殿があり(重要文化財、調べないと呼び方がわからなかった)、その後ろに本堂があった。正直なところ、楼門、拝殿、本堂がどれもどれも立派でそのすべてに圧倒された。国宝とか重要文化財のラベルなんて、どうでもいいように思えた。それにしても、神社って寺と比べて緊張感があるのはなんでだろうか?
 次は、こないだ行きそびれた常楽寺に行った。今日は運良く開いていた。本堂と三重塔が国宝だった。本堂は少し大きかった。もう何ヵ所も見ているので、なんとも感じなかった。ここでは、そこらじゅうにセンスの欠片もない注意書きの張り紙がされていた。本堂の中に至っては、曲がり角になると昔懐かしいCRTモニターがあり、防犯カメラの映像を写し出しており、本当に興ざめだった。一時期、無住職の時代があり(国宝なのに?)、仏像の盗難被害にあったからだそうだが、参拝者をまるで犯罪予備軍のような扱いをして、一体この寺は何をしたいのか?入れ物は国宝かもしれないが、中身は腐敗していると思った。
 これでこの付近の国宝は一通り巡った。国宝巡りは15年前に滋賀に遊びに来た大学友人Sの趣味であり、それまでの私は寺社仏閣を避けていた。大学友人のエスコートにより、私もなんとなく国宝巡りをするようになった。意味もわからずに国宝だからいいものだというブランド信仰に近い感覚ではいるが、それでも唯一無二の国宝を見ていれば、日本の文化の極みがここにあり、歴史の重みを感じるような気になる。これからも肩肘張らずゆる~く国宝巡りを楽しんでいきたい。