びーの独り言

どこいくの?どっか。

2018/12/21(金)休「入院169」

 夜中は2回起き、3回目の4時にちゃんと起きた。明らかに寝過ぎで眠くなかった。洗面所でTさんと遭遇し、しばらく話し込んだ。5時にTさんが散歩に出かけると、眠くなったのでやっぱり寝た。
 朝食後の洗面所でTさんと遭遇し、途中から昨日の女性が来たりとにぎやかだった。Tさんが検温で部屋に戻り、後で部屋を覗いた結果、せんべいを2枚もらった。
 ローソンに併設している薬局に行った。歯ブラシと除菌シートを買った。紙コップと個包装のマスクはアマゾンで発注した。
 部屋に新しいじいさんが入ってきた。うるさくなければいいが。
 午後からCTだった。発熱の原因を調べるようだった。指定部位は、頸部、胸部、腹部、眼窩副鼻腔。CTの時は昼食抜きになる。いつも15時までには呼ばれるが、今日は16時を越えた。部屋に戻ると、溶菌検査のため両腕から採血。カビ対策の点滴。昼食の代わりに出てくるハヤシライスにありつけたのはまさかの17時だった。
 廊下でにゅうめんを持ったTさんと遭遇し、Tさんはにゅうめんを食べた後に部屋に来た。今日の夕食は30分遅い18時だった。さすがに食べる気がわかずしばらくTさんとしゃべっていた。
 Tさんが帰った18時半過ぎから夕食を食べ始めた。19時の放送が鳴り、残りがみかんだけになり、まさに皮を剥こうとへそに親指を突っ込んだ時、若い先生がやってきた。「ちょっといいですか」。雰囲気からただ事でないことがわかった。
 廊下に出ると「CTの結果を見ました。面談室で画像を見ながら説明します」と言われた。途中で移植の先生も合流した。先生が2人揃うことは珍しい。何かとんでもないことが発生してるように思われた。
 3人で面談室に入った。若い先生が肺のCT画像を見せながら言った。「肺の下部に白い物が見えます」と言った。まさか肺がん?「他の課の先生に見てもらったところ、結核の疑いがあります」。結核?まったく予想もしないものだった。「血液に菌が入り全身を巡ってるみたいです。ただし結核の自覚症状である咳などが出てないので違うかもしれません。まずは結核であるかどうかを見極めるために、血液と骨髄に存在する菌を培養して調べます。また明日痰と胃液も調べます」とのことだった。仮に結核だったら命に関わるのだろうか?昔なら不治の病だが、今ならどうなんだろう?ただ聞いたところでなるようにしかならないとも思った。「結核でなければ何でしょうか」と聞くと、「カビの肺炎を疑ってます」。一番アカン奴やんか。どっちに転んでもアウトか。
 患者への感染予防のためクリーンルームに移ることになった。部屋に戻るとTさんが来たので「今からクリーンルームに移ることになりました。結核かもしれないそうです」と伝えた。すぐに看護婦さんが何人か来て、ベッドからロッカーから運び出した。みかんを食べるヒマさえなかった。前のクリーンルームは陽圧だったが、今回は陰圧だった。菌が外に漏れないようにするためだった。廊下側はいつもの引き戸だったが、内側に鉄製の観音扉があった。そのために以前の部屋より狭く感じた。まさか個室になるなんて夢にも思わなかった。あまりの状況の変化にポカーンとするしかなかった。最後に剥きかけのみかんが運ばれた後、看護婦さんが「バイバーイ」と言って鉄扉を閉めた。とりあえずみかんを食べた。
 個室には懐かしい感じがしたが、それ以上に戻ってきてはいけない場所だった。私のイメージでは何人も個室に移り、そのまま消えていった。
 荷物を片付けた後、Tさんに電話した。Tさんは火曜日退院で、正月明けからクリーンルームで本格治療だった。しばらく顔を合わせられなくなってしまった。むしろ、Tさんがクリーンルームから出てくる2月にまだ私が入院してる可能性の方が高くなってしまった。それにしてもたった1回の試験外泊で大惨事。ほとんどおとなしくしてたのにこの様である。取り返しのつかないことになってるなあ。
 看護婦さんがやってきて腎臓対策で24時間水を点滴することになった。また点滴台と一体となるとは。ポンプがカチカチうるさかった。それからいつもの血球を上げる点滴や抗生物質が点滴された。
 何がなんだか訳がわからなかった。大丈夫なのか?明日からどうなるのか?