14時半リハビリから部屋に戻ると、父親の伝言が残されていた。｢午後の紅茶は明日持ってくる｣と書かれていた。一体何しに来たのか？ロッカーを開けると水が10本増えていた。また頼みもしない物を買ってきたのか。そこに父親が現れた。｢紅茶と水間違えたわ｣、2品しか頼んでないのに間違えるか？しかも買い物のメモまで渡してるのに。許せないのは例によってしれっと置いて帰ろうとしたこと。｢持って帰れ｣と怒鳴った。｢頼んだ物以外買って来るなと何回言えばわかるんや｣。怒るといつも逃げるように帰っていく。偉そうな口ばかり聞くのに最低限の買い物もできない。間違えたにしても、水を持ってこなくていいし、午後の紅茶を買い直せば済むのに。どんだけ頭悪いんだ。自分のミスを反省することもなく、同じミスを繰り返す。また明日水を持って来るんじゃないだろうな？
若い先生が言った。｢点滴を外します。腎臓の値もよくなってますし｣、遂にすべての点滴がなくなることになった。腎臓の値はわからないが改善傾向ならいいことだ。｢あとは血球だけですね｣、結局ここが律速なのか。しばらくは個室から出れそうにないな。｢リハビリ頑張って下さい｣、リハビリくらいしかやることないんだな。
退院してもボケ老人との戦いは続く。手加減するつもりはまったくない。
