起床は7時。予報通り雨が降っていた。そのために箱物を残しておいたが、やはり雨はイヤだ。朝食は7時半。出発は0840。
雨が止んでたので循環バスに乗り萩反射炉跡へ。反射炉は明治の近代化の礎となるもので、日本の意地を感じさせる。反射炉は韮山と肥前が知られているが、萩にあったことは知らなかった。ましてや世界遺産になってるなんて。反射炉に着いた頃には再び雨が降り始めていた。反射炉は高さ10mくらいの煙突が2本、外装が剥がれてボロボロだった。雨の中傘もささずにボランティアガイドさんが説明してくれた。あの時代「石炭」「鉄」「造船」を立ち上げることが重要だった。だから世界遺産はその関連が認定されているとのこと。
雨が降っていて迷ったが、ここまで来たのだから恵美須ヶ鼻造船所跡にも行くことにした。これも世界遺産。しばらく歩くと遠くに見えた。目前にして風が強くなり前に進めなくなった。傘はひっくり返り、全身ずぶ濡れ。台風中継みたいになっていた。なんとか石組の堤防に登り写真を撮ろうとするとレンズに水滴が。靴の中はぐちゃぐちゃ。リュックの中も濡れていた。何一ついいことはなかった。でも、思い出には残るだろう。
バスに乗り明倫館に行った。明倫館とは藩校である。期待通り展示があった。吉田松陰が、身分に関わらず偉くなることができる社会の実現のためには教育が大切だ、と説いたことが強調されていた。これからの時代、旧態依然とした教育制度も見直されてくるかな。個人に応じたオーダーメイド授業が主流になっていくのでは。
14時萩美術館で遅い昼食。そのまま入場。特別展で浮世絵を取り上げていて、結構面白かった。常設展も期待したが、まさか焼き物ばっかりとは。しかも、説明がないので瞬殺だった。
17時半前に宿に戻ってきた。部屋が広くなると思ったら、ベッドじゃなくなってた。20時食事に出かけた。一昨日と違う店をと思ったら、おばあさんに教えてもらった2軒はいずれもダメだった。「いすず」、旅行先で連続で行くのは記憶にない。今日は一昨日の反省を元に刺身定食。飲もうと思ったが、ボリュームがあったので控えた。カウンターの家族とおばちゃんのトークが冴えまくった。小泉総理に抱きついた話や脳梗塞から復活した話。横で聞いてるだけで楽しかった。やっぱ旅行はこうじゃないと!