びーの独り言

どこいくの?どっか。

2016/04/30(土)「函館」

 あんまりよく眠れなかった。外の国道から灯りが漏れていたり他のお客さんのいびきがうるさかったり。いびきのことは私に言う権利はないが。これもまた旅である。
 同宿の人が出発するので一緒に宿を出た。明るくなってから見る七重浜駅はいさりび鉄道になったからと言ってまったく変わらないように見えた。路線図を見ていたら、ここを平行在来線として切り離すのはえぐいと思った。0909の函館行きは満員だった。同宿の人が「これで満員じゃないとヤバイよ」と言った。函館駅で別れた。
 ラッキーピエロの開店まで時間があったので、新装になった駅の2階を探索した。美味しそうな店や鉄道グッズの売っている本屋さんがあった。これは便利になったかも。
 10時に函館駅前のラッキーピエロに行くと10人くらい並んでいて驚いた。これだったら七重浜の方がよかったかも。ずっと食べたかったチャイニーズチキンカレーを注文した。ルーはぼてっとしてて味は甘めだった。こんなんだったっけ、こんなんだったような?トッピングのチャイニーズチキンがやけにおいしかった。覚悟はしていたが、すごく量が多かった。頑張って観光して腹を減らそうと思った。
 観光の前に防寒対策が必要だった。棒仁森屋で何かを買おうとしたが、高級品ばかりでダメだった。五稜郭公園前に移動して丸井今井に行ったけど同じだった。セイコーマートにもなかった。仕方がないので茶色のタオルを首に巻き付けた。
 五稜郭へ歩いていると手前の道の桜は満開だった。そして五稜郭の桜は素晴らしいという記憶を軽々と越えてきた。強引に気分を明るくさせるような鮮やかさ。ピンクがかった白は妖艶であり、この世のものとは思えなかった。根元には本当に死体が埋まってるのでは?外周を一周したあと、五稜郭タワーで休憩し、今度は内側を一周した。土塁から見下ろす桜はまるで川のようだった。相変わらずヤバかった。3時間粘った。
 市電で十字街に行き、ロープウェイの駅を目指した。知ってたけど、坂道が半端なかった。1610のロープウェイにはすぐに乗れた。高度を上げるに連れて、函館市街が小さくなっていき、左右両側に海が現れた。山上駅に着くと、夜景は1855と書かれていた。ちょっと早すぎた。展望台に上がるとまだ空いていた。何度も来た展望台、実は夜景よりも昼間の方がいいのではないか?時間を潰すためにみやげ物屋で粘った後、以前から気になっていたラウンジに入ってみた。窓側の席は全部埋まっていた。料理が高くてびびった。真ん中の方の席に座った。時間がたつと席は全部埋まった。どうせ展望台はカオスだろうから席に居座り続けた。暖かいし椅子にも座れるし待つにはちょうどよかった。1855に一番美しいという青の夜景になった。窓際ではないので人の頭が被って今一つだった。それなりの努力をしてないのでこんなもんかな。完全に暗くなってから展望台に出てみた。予想通り人垣が何重にもなっていて、簡単に諦めた。帰ろうと思ってロープウェイの乗り場に行こうとしたら、信じられないくらい長い行列ができていて、しかも外に並ばされた。35分待ちと言われて震えた。このクソ寒い中そんなに待つのか?何も考えずに並ぶしかなかった。列は長かったが、進むのも早く、やがて建物に入った。乗り場の手前にはガラス張りのスペースがあり夜景がよく見えた。これでだいぶ満足した。
 時間が遅かったが、軽く「ふさや」。3回目。とん平焼きがメインの居酒屋。最初ボロクソに批判したが、前回活イカ刺がおいしかった。今回も同じ。妙に居心地がいいんだよなあ。定番になってるなあ。
 暗いホームにキハが待っていた。終電の一つ前の2156発で七重浜へ。はこくろではすぐ寝るつもりがそんなことできるわけもなくw。昨日の旅人さんたちとミーティング。昨日の緊張感もほぐれ、いつまでも会話は続いた。オーナーさんに「またおいでよ」と言われたのがやけに嬉しかった。やっぱとほ宿だなあ。