桜が満開ぽいので上野公園に桜を見に行こうと思っていた。今年が最期かもしれないし。起床は10時、さすがに昨日の麻雀で疲れていたらしい。日課である体重計に乗ると、ダイエット中に関わらず1.2kgも減っていた。麻雀やってれば簡単に痩せそうだと思った。サイゼリヤに行こうと外に出ると、団地の前に満開の桜の木があった。パーっと周囲が明るくなるような気がした。部屋に帰って洗濯物を干すと天気は曇っていた。天気予報では下り坂のようだった。できれば晴れて欲しかったなあ。
12時半に部屋を出た。上野駅に到着して、まず念のためトイレに行くと、大行列になっていた。上野公園に行くまでもたくさんの人がいた。上野公園には過去に西郷隆盛像のところから入った記憶があり、今日もそうしたくて入り口の階段を上がってみたが像は見当たらなかった。入り方を間違えたかなと思った。道の脇ではたくさんの人たちが宴会をしていた。頭上の桜よりもそっちの方が気になった。桜はたいしたことないように見えた。天気がさっぱりで空に溶け込んでいるようだった。地面も濡れていて雨が降ったぽかった。心なしか他の人たちも浮かない顔のように見えた。メインストリートの方に移ると、道の両側にたくさんの桜の木が並んでいた。どんよりした曇り空に映る桜は、記憶の中の桜とは明らかに違ったが、これも桜には違いなかった。人混みの中を歩いても、かつてRやOさんと歩いたときの桜のイメージとは違っていた。昔を思って感慨にふけるというよりは、単に人混みに揉まれながら桜の中を歩いた感じだった。いつも晴れを期待する方に無理がある。普通は来年に期待するが、私には来年があるかどうかわからない。そういう巡り合わせという以外には思いつかなかった。歩いているとやたらとアジア系外国人が増えていた。自分のわからない言葉が聞こえてくると少し不安になった。彼らは自撮棒やスマホで写真を撮りまくっていたが、道の真ん中で撮るものだからまっすぐに歩けなかった。もう昔とは違うんだなと思った。メインストリートの端まで行ったので不忍池に行った。弁天堂までは混んでいたが、そこを越えるとそんなでもなかった。こっちの方がじっくりと桜を見ることができた。思い出のイメージとも近かった。公園にはたくさんのボートが浮かんでいた。水鳥はどこかユニークだった。野外音楽堂では何かのコンサートをしていた。昔の会話の一つ一つが思い出されるような感覚になったが、すぐにそこまではないと否定した。前々からOさんと入った喫茶店がどこだか気になっていた。ふと見るとあるビルの2階のところに喫茶店を見つけた。一瞬色めきたったが、入り口の階段の場所が違うような気がした。今となっては知るすべもない。私の記憶の中にだけにしまっておこう。最後に西郷隆盛像がどこだったか確かめに行った。地図を見ると最初に階段を上がった広場にあったようだ。もう一回階段を上がるのもなんなので、像は見ずに公園を後にした。
部屋に帰ってGW旅行の計画を立てた。こんなことは今まで初めてだった。宿は押さえることはできた。ただあちこちを転々とするとやけに交通費がかかりそうだった。今さら交通費が、なんて言ってる場合かとも思うが、結局普段と変わらないんだよなあ。
録音していた金曜日の四国との打ち合わせを文字起こしした。こういうものを聞き返すのは初めて。かなり内容を忘れてることに気づいた。反省しないと。また自分のしゃべり方が上ずった声で、えーとかうーとか間延びしまくってて、かなりイケてなかった。43年生きていてようやく気づくなんて。これでは冴えないおっさんにしか見えないわ。今さらだけど。
