びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/12/31(水)休「旅行⑤」

 新山口−益田−長門市−仙崎−長門市−厚狭−小野田−居能−宇部−(宇部線)−新山口−徳山。
 山口線はSLで有名な線。最近ではいろんなとこでSLが走っている。本家本元の方は臨時でしか走らなくなった。道中、すごくほのぼのするような田園風景。山口はそんなに栄えてないようにみえた。途中で雪が降ってきて、積もってさえいた。滅多にないことで嬉しいとこだが、足元の暖房が気持ちよくてほとんど眠ってしまった。
 益田と長門市の間は昨日に通ったばかり。あいかわらず海がきれいだった。エメラルドグリーンだけど、どこか暗い感じの色。海の色は海水中の微粒子が光を吸収して補色の青に見えると聞く。どうして太平洋側と違ってみえるのだろうか。
 長門市では1時間の待ち時間があった。昼食を取ろうとしたら付近には店がなかった。「ほっともっと」だけが開いてて大人気だった。とくのりたる弁を食ったが、380円のくせにこの旅で一番うまかったりw。今回の旅で山陰本線はまだ制覇してなかった。それが長門市と仙崎の間の2.2km。ここは仙崎支線と呼ばれている。一日に6往復とレアな路線だ。今回もみすゞ潮彩号に乗った。
 美祢線は特に話題に上ることもない路線。1両ではあるが、客は20人くらい乗っていた。いきなり峠を越えてみたり、中心駅の美祢の手前では怪しいコンクリート工場があったり、美祢の先は川に沿って険しかったり、意外な景色が多かった。昔、大嶺支線があって、主に石灰石を産出していた。それは宇部まで運ばれていたらしい。そういやこの辺りは秋芳台のカルスト台地があるもんな。
 小野田から昨日に引き続き小野田線。今日は本線で居能まで行った。居能ですぐに宇部行きの宇部線に乗り換えた。宇部からは逆に新山口まで折り返した。宇部線は2両編成で40人くらい乗っていた。山陽本線宇部という駅があるが、これは市街地からは大きく離れている。昔、宇部駅を名乗っていたのは今の宇部新川駅である。結構、人の出入りが激しかった。駅間が短く切り通しが多い路線であった。
 徳山の「東横イン」。外を走りに行ったが、面白いものは特になく。近くにふぐ料理屋があるから行ってみると、徳山港に迷い込んでしまった。暗くて誰もいない港。どうして私は大晦日にこんなとこにいるんだろうか。遠くに見えるプラントがきれいに光っていた。あの光の下で誰かが働いているのだ。気を取り直して、繁華街に繰り出したが、なんだか入りづらい店ばかりだったのでパス。すると目の前にそばや「とくやま屋」というのを見つけた。年越しそばに釣られて入ってみると、狭い店内、10人も入れば満員。一見立ち食いそば屋。あんまり客が来なくて閑古鳥が鳴いていた。そばを食べ、越の寒梅を飲みながら、テレビでは格闘番組をやっていて、除夜の鐘がゴーンと響いていた。おばさんの昔の苦労話を興味深く聞いた。子供3人連れて家出したというくだりなんかは、絶句してしまった。もう70にもなるのに現役バリバリ。そういう話を聞いてるとまだまだ私もがんばらなきゃいけないと思った。結局、4時間くらい25時まで長居した。これは貴重な年越しだったかも。