びーの独り言

どこいくの?どっか。

2005/08/06(土)「滋賀観光」

 出張者のJさん、Mさん、大型新人を連れて初の滋賀観光に逝った。夜中に現場立会いが予定されてるので、近場の信楽甲賀を回ることにした。事前に「信楽とか甲賀でいいところない?」と聞いて回ったところ、信楽へは逝ったことのない人が多かった。ほとんどの答えが「京都でいいやん!」「彦根、長浜」・・・この辺はダメなのか?後輩Sが「忍者屋敷と忍者寺とかいうのが2箇所あって、どっちかが強烈にショボかったですよ。」!!!何!それは面白そうだ。そんなにショボいのならネタになる。
 ①陶芸の里(信楽);三雲から信楽までは山道を走り南に20km程度。信楽は山間の小さな町、古くから焼き物が盛んで、特にたぬきの置物は全国的にも有名。陶芸の里は緑の芝生に覆われた小高い丘にあり、大規模な公園になっていた。妙にきれいなところなんだけど、周りの景色と調和せず、ふるさと創生資金の1億円使ったか、ハコ物行政の遺物っぽく。天気の良い休日だというのに誰もいなくて、観光で町おこしをしようとして見事に失敗したかのよう。とりあえずてっぺんまで登ってみると、町全体を一望できた。険しい山に囲まれた細長い地形に長閑な田舎町が広がる。てっぺんには美術館があった。客はいないため、受付の人4人くらいに熱い視線を投げかけられたw。入り口にはいくつかの芸術作品が展示されており、その中の一つに目が逝った。楕円球状の物体にかたつむりの目のような出っ張りが2つ「何かグローバルなもの」。ドイツ人の作品、原題は「Something Global」。意味はわからんが響きが笑えた。ここは客がいないのがハズレっぽい。よってパス。
 信楽高原鉄道信楽駅(信楽);昔、旧国鉄信楽線といえば、赤字ローカル線として有名だった。第3セクターになったら、今度は列車衝突事故で有名に。とにかくいいことでは有名にならないかわいそうな路線。ここ信楽駅はひなびた田舎町における貴重な観光スポット。高さ5mほどの巨大たぬきの置物が設置されている。皮肉にも鉄道に乗って訪れる人は少ないw。とりあえず定番の記念撮影。それから、みやげもの屋で面白いもの発見。みんなで心奪われた。後日東京の誰かに送付予定w。駅の前には市が立っていて、さまざまな陶芸品が並んでいた。たぬき、たぬき、たぬき、たぬき、たぬき、ふくろう、ふくろう、ふくろう、かえる、かえる、いぬ、ねこ・・・なかでも強く心を揺さぶったのはタイガースたぬき。当然、版権無視と考えられ。動物の置物は飾り物にすぎず置き場所や金銭的余裕がないと買えない。よって全てスルー。
 ③玉桂寺(信楽);他に逝くところがなかったし、天然記念物の巨木があるというので逝ってみた。実は個人的に巨木好きであるw。山と小さな川に挟まれた1車線ぎりぎりの道を逝く。途中、川を渡る吊橋が見えた。近くの玉桂寺駅から寺を結んでいるようだ。寺はこじんまりとしていて緑に囲まれてとても静か。おっさん4人で来るべきではないw。巨木は幹が捻じ曲がっていて、一方向にのみ枝が伸びていた。とっても変な木。有名な坊さんが植えたらしいけど、名前は忘れたw。帰りに当然吊橋を渡ってみた。想像してほしい。おっさん4人で渡っているところw。金属製のワイヤーでしっかりした作りになっていた。でも、吊橋だからビミョウに揺れる。そして下が見えたとたんに怖くなった。やはり私は高いところが若手だ。
 甲賀流忍術屋敷(甲賀);信楽から東に向かい甲賀に移動。三雲からだと15km程度。説明するまでもなく忍者で有名な町、あちこちに忍者にちなんだネーミングがたくさん見受けられた。いよいよ期待の忍者屋敷。ショボイのはここか?茅葺屋根の古い農家。600円払って上がりこむ。最初は疑心暗疑だったが、だんだんと面白いと思えてきた。どんでん返し、抜け道、落とし穴、縄梯子、屋根裏部屋に中2階。とても不思議な間取り。江戸時代からある本物の建物。そこに住んでいるおじいさんの説明を聞くと、忍者は徳川家康を救った恩給で優遇されていた。その金で家族を守るために屋敷にからくりを施した。おじいさんの家は、明治に入ってから薬屋をやっていて、忍者だということは忘れ去られていたが、建物が変なので調べてみると、忍者の家系だった。「忍者であることは決して口外してはならない」、それがいまや観光名所に・・・。因みに薬屋を営んでいたのは、忍者が元々鉄砲の火薬を調合していたことに由来する。調合技術は門外不出だったので忍者は時の権力者から重宝された。忍者のあのおなじみの格好はウソで、あれは甲賀地方の農民の格好。江戸で歌舞伎をやるときに誤って紹介されたらしい。本当は山伏の格好。水蜘蛛も水面を立って歩くのは間違った使い方。あれはただの浮き輪。手裏剣も卍とかは使われず棒手裏剣が正解。ここって、なんかリアルっぽいぞ。「この近辺(甲賀、伊賀)に似たような施設がありますが、あれらは全てここを真似て作っています。」。おー!ここが本物か?
 甲賀の里忍術村(甲賀);ここに来るまでにだいぶ満足。みんなこの場所がショボイことは予想していただろう。駐車場に車を停めて、1車線ありそうな山道を少し歩く。周りの木のせいか少し薄暗い。突然、目の前に道をふさいで聳え立つ構造物!画像がないのが本当に残念だ!稚拙な文章で申し訳ない。挨拶代わりの先制パンチは、吉野ヶ里の集落に出てきそうな門だった。詳細に観察すると、梁の部分にはひらべったい板が並べて打ちつけられており、その先端は尖っていた。敵の侵入を防ぐ目的を演出?門をくぐると内部は鉄筋で補強されており、いかにもパチモンっぽい。続く門の裏側には錆びた看板が朽ち果てており、場末のパラダイスを予感させる。いいぞ、いいぞ、とっても胡散臭い!入り口には1000円の表示。傍らに案内地図があって中は村っぽい構成になっている。広場や池があったり。その一角に忍者屋敷と資料館。大型新人が「屋敷に入るとまた金取られそうですね」。みんな合意。真実を求める技術系のおっさん4人には答えははっきりしていた。帰ろう。ここは俺たちのいる場所ではない。何かを期待した皆様ごめんなさいm(_ _)m。また別の人と行くことがあれば詳細にレポートします。
 ⑥天下ご麺(水口);何回か登場しているラーメン屋。14時、ここで昼食。「滋賀で一番うまいラーメン屋らしいですよ。」。やはり店長のF氏はいなかった。地元の噂では飲酒運転で捕まったらしいが、どこに逝ったのか?今日は以前から狙っていた蟹冷麺を注文。つけ麺タイプ。麺をツユにつける。一口目、口いっぱいに広がる蟹の生臭さ。なんだこれ(怒)。はげしくまずい。みんなに紹介した手前残すわけにもいかず。ツユをなるべく避けながら苦労して完食。みんなも特に感想なし。ごめんなさい!
 一旦、三雲のホテルに戻る。夜の仕事のため休養するとか言って大型新人はここで脱落。JさんとMさんを乗せて再びGO!滋賀と言ったら琵琶湖でしょ。近江八幡から湖岸道路で守山。観光スポットなく、琵琶湖もちょびっと見えただけ。ちょうど激しいスコールにも見舞われ、ただのドライブに終わった(#-_-)。
 いろんなことがわかった。信楽甲賀は町全体の雰囲気と自然を楽しむ感覚。琵琶湖南岸には何もなさそう。もう少し範囲を広げて探索してみる必要があるな。これから遊びに来ようと思っている人は過度の期待はしないようにお願いしますw。