びーの独り言

どこいくの?どっか。

2005/08/03(水)休「髄液採取」

 朝の8時から紹介状を握り締め甲賀病院に行った。待合室はじいさんとばあさんの社交場と化していた。想定の範囲内ではあるが、2時間半も待たされることになった。順番が回ってきて血液内科の先生とご対面。ここに来た経緯と過去の健康診断結果を見せた。続いて触診。「普通、骨髄球が検出されることはありません。慢性骨髄性白血病の疑いがあります。manawoさんの場合、自覚症状がなく、白血球の値は正常ですし、内臓に腫れもないようです。過去に1人同じようなケースで問題がなかった人もいます。風邪をひいてたら検出されることもあります。風邪をひいてましたか?」。風邪をひいてたかどうかなど覚えていなかった。それよりも問題のない人が1人しかいないという部分にひっかかった。「胸骨から骨髄を採取して検査します。」。採血だけかと思っていたが、次の段階にステップアップだ。この辺の知識は、骨髄球が検出された1年半前に友人の医者Mから仕込んでいた。胸骨に針を刺すなんて勘弁だと思ったが、そんな子供じみたことを言っている場合ではない。その場で調べてもらうことに同意した。一応、採血もされた。
 検査まで時間があったので、会社へ逝った。午前休と伝えてあったが、年休になった。今日は東京から出張者があって受け入れの窓口となっていたのだが、Fさんに応対を頼むことになった。本来ならこっちが大きなネタになるはずだったのだがw。再び昼食を食べに会社を出た。甲賀病院から徒歩5分ほどで「天下ご麺」にたどりついた。昼食時とは言え平日にもかかわらず行列ができていた。お目当てのF氏はいなかった。昼はダメなのだろうか?
 運命の午後。14時から検査スタート。シャツを脱いで上半身裸になって、あおむけにベッドに横たわる。「マーキングします。」。先生が指で胸骨をたどっていく。どっかにペンで印。そんなところをどうすんの?想像すると身体に力が入る。理性で理解しても本能は正直。患部だけ穴が開いた布を被せられる。少し顔にかかる。眼鏡をはずして見ないようにした。この一部始終をレポートできるほど肝が据わっていないw。先生が患部を丹念に消毒している。いやがおうにも緊張感が高まる。「歯医者さんと同じ麻酔をかけますから。ちょっと痛いかもしれません。」。針が刺されて、皮下に何かが注入されていく。液が注入されるとしみるようにイタイ。少し顔をしかめる。先生がその付近をトントンたたいている。「痛くないですか?」「大丈夫です。」「では、すぐ終わりますので。ちょっと吸われる感じがします。」。ドン!衝撃が走った。何かが突き刺されていたはずだ。もの凄い圧力だけが感じられた。「吸っているときは、3つ数えるので息を止めてください。練習します、1、2、3」。練習???刺さってるんです。早く早く!「では本番いきます。1、2、3」。ちゅー!!!はうっ!吸われる。確かに吸われている。自然と背中が浮き上がる。「終わりました。」。ホッとしたというより、軽いショック状態。先生とかわいい看護婦さんが胸をふきふきしてくれている。「1時間横になっていてください。」。看護婦さんが話かけてくれる。気を使ってくれてるのかな。その心づかいがとても嬉しかった。看護婦さんって癒し効果抜群。まさに実感。こういうとき、つい「大丈夫ですよ」って答えてみる自分がいたりするw。しばらく天井を見つめていた。天井は白く、右の方で蛍光灯が光っている。眠かったはずなのに眠れない。身体は金縛りにあったかのよう。いろいろなことを考えていた。いや、混乱していた。確実なのは終わったこと。知らぬ間に、近くにいた看護婦さんはいなくなっていた。そして、私は眠っていた・・・。「manawoさん」。遠くで女性が呼ぶ声がする。看護婦さんに起こされた。女性に起こされるのは悪い気はしない(爆)。事務手続きを経て、帰路についた。検査結果は3週間後に告げられる予定。
 そのまま、部屋で寝とくことも考えたが、会社に逝った。出張者たちとメシでも食べようという魂胆だ。すると、仕事は続いていた。なんの違和感もなく打ち合わせに合流して、仕事を託された。厳しい世界だが、来てよかったのかもしれない。それで終わりかと思ったら、飲みに行くことになった。続いてスナック!ソフトドリンクで我慢したのでテンション低め。胸の傷も少し気になっていた。帰宅は午前様。大丈夫か?